古屋圭司通信

核融合科学研究所予算

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2012年02月16日

私の地元土岐市にて研究が進む核融合科学研究所。

ウラン燃料を使わない究極のグリーンイノベーションによるエネルギー供給を行っている。名大プラズマ研究所という名称で研究がスタートしてからすでに30年近くが経った。そして、基礎研究段階からいよいよ実用化を目指した実験炉建設の技術開発に向けて新たな一歩を踏み出すことになった。それは、重水素を活用した実験に入るということだ。詳細は、核融合研究所のHPをご覧いただきたい。

世界では、フランスにて研究のITER(トカマク型)と、わが国が実験をすすめているヘリカル型があるが、近年はドイツもこのヘリカル型の優位性に着目して2015年には研究施設が稼動し始める。

いよいよ世界がしのぎを削って競争段階に入っている。

昨年8月には、国会に初めて核融合科学研究所の所長を参考人として誘致し質疑を行い、この研究の推進について私から政府・文部科学省に強く要請した。(詳細は、2011年8月11日ブログ参照

平成24年度予算では、私の強い要請により文部科学省の予算項目も「国立大学法人」の運営費という内数による表示から、「グリーンイノベーションの推進」という重点項目の一つとして、ITER計画の日本分担とともに「核融合科学研究所における大型ヘリカル装置(LHD)計画4,377百万円を着実に実施する。」と記され、この核融合研究が名実ともにわが国のキーテクノロジーとして推進していくことが国家の予算上も明示されたことの意義は大きい。

東日本大震災による原発事故は将来のエネルギー政策に大きな影響を与えたが、まだまだ実用化は先のことだが、将来の原発に変わる究極のエネルギー供給手段として実用化されることを期待する。

これこそが、科学技術創造立国としての日本の責務だ。

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