古屋圭司通信

月例経済報告09年6月号

カテゴリー:未分類

2009年06月18日

拝啓
 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。いつも温かいご指導ご支援を頂きましてありがとうございます。今月の基調判断は上方修正となり「景気は、厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる」と「悪化」の文言が削除されました。政府は景気の底打ち宣言をしたと受け止められます。企業の生産のバロメーターとなる鉱工業生産は2ヶ月連続で改善、貿易収支も3ヶ月連続の黒字を確保するなど、持ち直しの動きが出ており最悪期を脱した感はありますが、依然として雇用や設備投資は厳しい状況が続いています。
 17日の党首討論でも、冒頭に鳩山大臣辞任の件が議題にあがりました。100%政府が株を所有しているとはいえ、民間企業の人事に政府が介入するのはいかがなものかという総理の主張は理解できるところではありますが、鳩山総務大臣の辞任は、麻生内閣支持率の低下に大きく影響したことは間違いないと思います。世論調査でも、西川社長辞任すべしとの意見が圧倒的であることをみても、やはり決断が遅かったことが響いていることは否定できません。
 さて、先月成立した補正予算を活用して、身近な地域の問題についても多くの事業の推進を図って参りたいと考えています。例えば、多治見市は「日本一暑い町」を逆手に取り、今回新たに策定したスクールニューディール特区として推進し、小中学校全てに太陽光発電を設置、また校庭の芝生化を目指す。あるいは、多治見駅改築工事に合わせ、太陽光発電や環境に優しい地元タイルの活用など、関係者と連携を取って、取り組んでいきたいと思います。
 また、東濃全体を体験・滞在型の観光エリアとし、東濃西部の窯めぐりや東部の歴史的遺産などを広域的に結び、施設等の充実、新時代の観光産業の創出などを目指すことにより「東濃力」の強化に繋がるのではないでしょうか。前回も触れさせて頂きましたが、私は4年以内にリニア中央新幹線の着工を目指していますが、開業ならびに停車駅設置を、地域の産業構造を根本から変えた、新たな雇用創出やライフスタイルをも革命的に変えることの出来る起爆剤にと考えています。
 東濃に多くの成長企業の中枢機能や関連企業の立地を目指し、日本を代表する「環境と先端技術が調和した21世紀型まちづくり」を進めることが究極の目的であり「東濃力」強化のために全力を傾注して参ります。本日開催された党の磁気浮上式新幹線特命委員会(古屋圭司委員長代理)にて、JR東海より正式に具体的な工事費の発表がありました。いよいよ各県との本格交渉が始まります。ポイントは長野県ですが、最短ルートである南アルプスを通るルートが現実的ですが、諏訪や伊那地区の理解を得ることが何よりも大切です。我々特命委員会においてもそのバックアップをして、早く着工できるよう取り組んで参ります。
 厳しい環境の中ではありますが、これからも「東濃力」強化のため、日本経済が元気を取り戻せるよう19年の経験と実行力をいかして全力で邁進していく決意ですので、何卒よろしくご指導・ご支援賜りますようお願い申し上げます。
                                              敬具

コメントは停止中です。

ページトップへ