古屋圭司通信

 3月25日で家族会が結成されて10年を迎える。10年前、家族会の皆様は、自らの命に代えても拉致された肉親を救い出すという決意のもと、救出運動に立ち上がった。私たちは、その決意に打たれ、救う会、拉致議連を作り、10年間家族会とともに戦ってきた。
 5年前、5人の被害者を救い出すことができたことは、大きな喜びだった。しかし、その後5人の家族の帰国以外、被害者が一人も帰国していないことは、痛恨の極みである。
 この10年間、私たちは、家族会を先頭に立てて戦ってきた。その結果、拉致問題とは肉親を捜し求める家族会を支援することだという誤解が生まれている。しかし、拉致問題の本質は、家族会支援ではなく、金正日テロ政権からすべての拉致被害者を救い出すことだ。日本人だけでなく、諸外国のすべての被害者をも救い出すことである。
 日本政府に訴えたい。これから家族会が少し休んで、安心して見ていられるように、被害者の一日も早い救出に全精力を注いで取り組んでほしい。
 私たち救う会と拉致議連は、心ある国民と、諸外国の友人らとともに、すべての被害者を救い出すまで、家族会とともに戦い続けることを誓う。
平成19年3月23日
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 会長 佐藤勝巳
北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
                                      会長 平沼赳夫

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