古屋圭司通信

2月6日 日本経済新聞 朝刊

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【交遊抄】あの曲に挑戦 古屋圭司

 10年ほど前、初めてモーツァルトの「クラリネット協奏曲」を生で聴いた時にビビビッときた。いつかオーケストラと一緒にクラリネットを演奏したい、と。翌日にはクラリネットを買いに走った。そして昨年2月、拉致問題解決へのチャリティーコンサートとして、ついにサントリーホールで夢をかなえた。

 「あの大舞台だと崩れる人が多いけど、よくやれてましたね」。コンサート後にねぎらってくれたのは日本クラリネット協会会長を務める山本正治東京芸術大学教授。12年ほど前に知り合い、閣僚になった今も変わらず、食事を共にしながら音楽の話をする。

 クラリネットを始めようと思い立った時、まず山本先生に相談した。「モーツアルトか。じゃあ先生を相談しましょう」。無謀だと思われる挑戦も10年越しで応援してくれる、世話焼きなところも好きだ。コンサートでは私のためにタクトも振ってくれた。

 週に5回は朝5時に起きて1時間半吹く。公務で忙しい時にも体調を整えられる、大事なリフレッシュの時間だ。山本先生ら音楽仲間とは年2回、軽井沢で演奏会もしている。「今度はあの曲をやりたい」と、挑戦という人生の楽しみを何度も作ってくれる先生に感謝したい。(ふるや・けいじ=国家公安委員長)

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写真=昨年2月のコンサートの様子。指揮者は山本正治先生

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