古屋圭司通信

民主党代表選を見ると

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2011年08月23日

 代表選候補の小沢一郎詣でがメディアを賑わせている。これって、20年前に見た光景。かつて自民党幹事長だった小沢氏が総裁候補であった三塚、宮澤、渡辺の三氏を呼びつけて面接した光景とダブって見える。小沢氏と組んだ候補は、完全に破綻したマニフェストを引きずり続けることになるし、政治とお金の問題で批判を浴びるだろう。外国人からの違法献金で外務大臣をやめた前原氏も参戦らしい。反小沢候補は、当選できても水と油の反小沢と親小沢の対立によりいずれも党内運営で行き詰まることが予測される。同じ党にいるのが不思議なくらいお互いにいがみ合っているのに、ただ数を失いたくないという一点で一緒にいるのが現実。

 だからこそ、彼らの作戦は自民党への抱きつき作戦。大連立がささやかれているが、民主党に免罪符を与えて次の選挙であのインチキマニフェストをシャーシャーと変更する口実を作ってしまうだけ。大連立となれば、外交や安全保障、あるいはその他政策的に相容れないもの(たとえば外国人地方参政権や人権擁護法案などなど)へも誘導されてしまう危険性がある。震災対策の協力なら閣外協力で十分にその責務を果たせる。大連立は、閣議で花押を書いて政府の方針に同意することなのだから。また、子供手当ての実質廃止についても、3党(民主、自民、公明)合意をしながら党機関紙に「継続します」なんて書くこと自体、「国家的詐欺」だ。

 本日、岐阜県連で市町村議員を対象に研修会を実施したが、講師として講演した被災地が選挙区の小野寺五典議員は、最近の被災地の方々の発言は大きく変わってきており、早く解散して信を問うてほしい、との声が日増しに強くなっているという。また、被災地での実情をみると選挙は十分に可能だという。NHK世論調査でも大連立は11%にとどまり、解散総選挙を求める声は40%に迫る。総理が変わっても、民主党が抱えている問題は何一つ解決しないのだ。与党としての基本的資質や私が予算委員会にて指摘した民主党の本質的問題(ブログ参照)など、国家を運営していく資格がない政党であることが明らかになった今こそ、すみやかに解散して信を問うべし。

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